こんにちは!かねごんです!
クリスマスも過ぎ、今年も残すところあと僅かとなりましたね。
この1年を振り返ると、いろいろなことがあって、特にゲイバー探訪を始めてからは実に濃い~~~と、浸りたくなる気持ちを抑え今日も記事をお届けします。
2017年の振り返りは次回のゲイバー探訪(12/30)に回しましょうかね(^^)
さて、今回は新宿2丁目の新千鳥街ゲイバーへ行ってきました。
新千鳥街は昭和の雰囲気残る味のあるエリア。
長年続いているゲイバーも多く、
「ママから新宿2丁目の歴史を聞くのも楽しいよ」なんて、すすめられることもよくありました。
私が向かったのは、
3畳1間の小さなゲイバー、
SCALE al loco(スケール アル ローコ)
2丁目にデビューして30年以上。
そんなママが教えてくれたのは、今の若者は知らない昔の新宿2丁目のことでした。
狭き門 であった新宿2丁目
新宿三丁目駅から数分。
仲通りから新千鳥街へ。
目的地の扉の前。
新千鳥街ゲイバーを利用するのは、実は初めてであったかねごん。
わくわく。
「いらっしゃいませ~」
ゆったりとした雰囲気のママ。
クリスマス期間中とのことで、サンタ女装で迎えてくれました。
店内にはクリスマス装飾が施され、ママ手作りのフォトフレームも。
クリスマスソングが流れているかと思いきや、聞こえるのは昭和歌謡。
3畳1間のコンパクトな空間とあわさって、なんだかどこか懐かしいアットホームな雰囲気。
クリスマスス期間用に用意したという「野菜ステック」をママお手製ソースで頂きながら、ゲイバー探訪な日々を話す。
ママ:「ノンケがひとりでゲイバー行くなんて珍しいわね。」
かねごん:「何なのあなた?みたいな反応はゲイバー初心者の頃よくありましたよ。最近はあまり言われないような。。。」
ママ:「なんだかだいぶ馴染んでるからね笑。入店時の印象でも一見ノンケには思えず受け入れちゃうのかも。」
ゲイバー行き過ぎただろうか笑
緊張よりも、ここはどんな店だろう♪ってわくわくしてるのがいいのかも( ̄▽ ̄)
ママ:「実際ノンケが入ってきても、話してみて行儀よさそうだったら入れちゃうのよね。特にイケメン歓迎 笑。」
観光化に伴い、ノンケ受入れ店も増えてきた新宿2丁目。
数十年前までは、完全にゲイのお忍びスポットだったとママは話します。
ママ:「昔はね、仲通りは真っ暗だったのよ。街頭もなくて、明かりはせいぜい看板のネオンぐらい。人目を隠れて忍べたの。」
当時は「新宿2丁目」という場所は広く知られておらず、きっかけが無ければ2丁目という存在にたどりつけなかったとのこと。
ママ:「タイミングと運次第。狭き門だったのよ。2丁目は。」
今と違いネットも無かった昔は、特別な機会でもない限りは、自分がゲイでも他に同じゲイという存在がいることを知る由もなかったそうです。
新宿2丁目という場所についても、たまたまゲイ雑誌を見かけ偶然にも紹介ページを発見して知るというぐらいだったそうです。
ママ:「新しい人がゲイバーにあらわれると“よくきたね~君もゲイなんだね!”って大歓迎したものよ。」
ゲイどうしが知り合えるのは非常に貴重なことだったんですね。
昔の人にとって「新宿2丁目」という場所を知ったときの感激は相当だったのではないかと思います。
「ここに行けば自分をわかってくれる人がいる!」そんな気持ちだったのではないでしょうか。
男の歌の練習場
カラオケ好きというママ。
中でも中島みゆきがさんが大好きなんだそうです。
お気に入りは「糸」
BankBandやつるの剛士さんなど多くの歌手がカバーしており、年代問わず人気の曲ですよね。
かねごんも大好きです。2番の出だしなんかはもう、落ち込んだときなんかによく聞いて浸ってました笑
ママ:「当時から個人的に思い入れある曲でね。自分の名前とも関連もあって、よくきいてたの。」
話は盛り上がり、ママと一緒に「糸」を歌っちゃいました(^^)
SCALE al locoはカラオケ好きのお客さんも多いそうです。
かねごん:「そういえば、ゲイバーで出会うゲイの方は歌がうまい人ばかりでした。何でなんですかね??」
ママ:「昔からよく歌ってるからかもね。」
今でこそどこにでもあるカラオケですが、ママが若い頃は一般的なものではなかったそうです。ただ、2丁目ゲイバーにはほとんどのお店に設置してあったんだとか。
ママ:「ゲイは歌うことが大好きな人が多くてね。みんな週3ぐらいはゲイバーにきて、若いうちからよく歌ってたの。」
歌えば歌うほど、うまくなっていくって言いますよね。
ママ:「それに歌って、タイプの男性を惹きつける手段でもあったからそれはそれはみんな必死に練習したのよ。」
女性アイドル好きが多く、山口百恵さん、中森明菜さん、松田聖子さんなどなど、みんな振り付けを交えて歌っていたそうです。
ママ:「女の歌は2丁目だったら歌える。他では歌えないってのがあったの。」
男性曲を歌う人はほぼいなかったそうですよ。
性別問わず好きな曲を歌う現在とは異なりますね。
ママ:「ただ、会社の飲み会とかで必ず男の歌を歌わねばならない場面があるから、ゲイバーに来て男性曲を練習するゲイもいたのよ笑。」
「今度忘年会あるから男の歌練習させて~」
といった感じでしょうか。
ただ、本番で振り付けなんかがついつい出てしまい、ゲイとばれてしまう人もいたんだとか。
振りは自然に出ちゃいますもんね~笑
私、恋ダンス踊れます(どうでもいい情報)
絶好のナンパスポット
ゲイバーだけでなく、街全体が絶好の出会いスポットだったという新宿2丁目。
ママ:「昔の仲通りはゲイだらけでね。ゲイにとっては絶好のナンパスポットだったのよ。」
通りだけでなく、書店なんかも出会いの場だったそうです。
現在よりも店内はごちゃまぜで所狭しと入り組んでいたんだとか。
ママ:「新しいゲイ雑誌が出るとみんな立ち読みに集まったの。立ち読みだけでなく、出会い目的も兼ねてね。」
ボディタッチしてみて相手の反応伺ったりもしたそうです。
アプリもない時代ですから、やはりゲイバーにせよ、本屋にせよ「直接会える」という機会はとても貴重だったんですね。
ママから聞く2丁目話はどれも興味深く、ついつい聞き入ってしまいました(^^)
自分の知らない昔の2丁目。もっともっと聞いてみたいなあと思いました。
昭和な店内もまたアットホームで良い雰囲気なんですよね~
と浸っているかねごんに。。。
ママ:「ところで鈴木君はさ~」
鈴木君!?!?
か・ね・ご・んのどこにすずき要素が。。一文字も被ってないのに笑
ママ:「あれっ、鈴木君じゃないんだっけ??」
終始「鈴木」と思い込んでいたそうです笑。最初に名乗ったのに。。笑
初めての新千鳥ゲイバー。
昔の2丁目を知り、そして「鈴木事件」が起きた思い出深い時間となったのでした。
昭和の雰囲気残る小さなゲイバー、SCALE al loco
アットホームな空間で、ママから聞く昔の2丁目の話。
みなさんも試してみては?
何か発見や気づきがあるかもしれませんよ(^^)
●SCALE al loco 営業情報はこちら
かねごんのゲイバー探訪。つづく。。。